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三角形の辺と角の名前の付け方
右図のような△ABCがあるとき(1) 頂点の名前A, B, Cを使ってその内角の大きさを表す.
例えば,角Aとは∠CABのことを表す.
(2) 各頂点の対辺の長さを対応する小文字で表す.
例えば,角Aの対辺の長さをBC=aとする.
正弦定理
△ABCの外接円の半径をRとするときが成り立つ. |
正弦定理を使って三角形の辺や角を求める方法
(1) 辺の長さと角の大きさが1組分かっていれば,外接円の半径が求められる.
例えば,Aとaが分かっていれば,外接円の半径Rが求められる.
(2) a, A, Bのように1組の辺角(a, A)と他の1つの角(B)が分かっていれば,辺bが求められる.(3) a, A, bのように1組の辺角(a, A)と他の1つの辺(b)が分かっていれば,角Bが求められる. ※(3)では一般に角度が2つ求まる可能性があるが,Aと足すと180°以上になる角Bは解にならない.(Cが負になって三角形が描けない)
次のような作戦盤を書いて,「上下1組がそろっていれば」正弦定理が使える(Bを攻める)
角が2つ求まると3つ目はただ同然(中学の数学):C=180°−(A+B)は「ただ」で手に入る
「上下1組がそろった」a, A(b, Bでもよい)と角Cを使って辺cを攻める 結局,3つの辺と3つの角が全部分かる.[陣取りゲーム完了!] |
【例題1】
「上下1組(辺と角)がそろっていれば」外接円の半径Rが求まる.△ABCにおいて,a=6, A=120°のとき,外接円の半径Rを求めてください. |
・・・(答) |
【問題1-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,b=8, B=45°のとき,外接円の半径Rを求めてください. |
【問題1-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=3, B=70°, C=80°のとき,外接円の半径Rを求めてください.
A=180°−(70°+80°)=30° 「上下1組がそろっていれば」外接円の半径Rが求まる. ・・・(答) |
【例題2】
△ABCにおいて,a=4, A=45°, B=60°のとき,bを求めてください.
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・・・(答) |
【問題2-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=6, A=135°, C=30°のとき,cを求めてください. |
【問題2-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,b=3, B=60°, C=75°のとき,aを求めてください.
A=180°−(60°+75°)=45°
・・・(答) |
【例題3】
△ABCにおいて,, b=1, A=60°のとき,Bを求めてください.
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B=30°, 150° B=150°のとき,A+B>180°となって不適当 B=30°・・・(答) |
【問題3-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,, c=2, C=45°のとき,Aを求めてください.
A=30°, 150° A=150°のとき,A+C>180°となって不適当 A=30°・・・(答) |
【問題3-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=2, , B=30°のとき,Aを求めてください. |
余弦定理
・・・(1.1)・・・(1.2) ・・・(1.3) が成り立つ. また,上記の式を変形すると,次の形に書ける. ・・・(2.1) ・・・(2.2) ・・・(2.3) 余弦定理を使って三角形の辺や角を求める方法
(1) 2辺とその間の角(例えば,b, cとA)が分かれば,aの長さが求まる.⇒(1.1)など
次のような作戦盤を書いて,「上下1組もそろっていないとき」余弦定理を考える
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(2) 3辺の長さが分かれば,角度も求まる.⇒(2.1)など
次のような作戦盤を書いて,「上下1組もそろっていない」かつ「角度が1つも書いてない」とき「余弦定理の変形型」を考える
(3) 例えば,2辺とその間の角(例えば,a, cとA)が分かっているとき,bの長さが求まる.⇒(1.1)をbの2次方程式として解く
・・・(3.1)
【例題4】
△ABCにおいて,b=5, c=4, A=60°のとき,aを求めてください.
・・・(答) |
【問題4-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=3, c=4, B=120°のとき,bを求めてください. |
【問題4-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=2, , C=150°のとき,cを求めてください. |
【例題5】
△ABCにおいて,a=2, , のとき,Aを求めてください.
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A=45°・・・(答) |
【問題5-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=7, b=13, c=8のとき,Bを求めてください. |
【問題5-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=1, , のとき,Cを求めてください. |
【例題6】
△ABCにおいて,, b=2, のとき,Cを求めてください.
ここまでは「基本」であるが,数学Ⅰの筆算の範囲(定期試験や大学入試でコンピュータ,数表持ち込みが許可されていない場合)では,通常15°, 75°, 105°などの三角比は覚えない.
• 数学Ⅱで,加法定理や半角公式を習うと
を求めることができるが,「この値を覚えていること」までは通常要求されない. • コンピュータを使える場合は,sin75°=0.9659, cos75°=0.2588などが使えるが,これらは近似値である. |
そこで,15°,75°,105°などの三角比が登場するときは,他の2つの角の値から「迂回して」
※これ以上は進めないので保留にする A=30° B=45° C=180°−(A+B)=180°−75°=105°・・・(答) |
【問題6-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,, b=2, のとき,Aを求めてください.
だたし,この問題ではの値が,よく知られた値にならないので,B, Cの値から迂回して求めることを考える. B=30° C=135° A=180°−(A+C)=180°−165°=15°・・・(答) |
【問題6-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,, , c=2のとき,Bを求めてください.
だたし,この問題ではの値が,よく知られた値にならないので,A, Cの値から迂回して求めることを考える. A=60° C=45° B=180°−(A+B)=180°−105°=75°・・・(答) |
【例題7】
△ABCにおいて,a=2, , A=45°のとき,bを求めてください.
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(3.1)で述べたように,角Aを使った余弦定理をbの2次方程式として解くことができる ・・・(答) 右図のように2つの図形が描けるので,2つとも解になる |
【問題7-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=2, , B=30°のとき,cを求めてください.
(3.1)で述べたように,角Bを使った余弦定理をcの2次方程式として解くことができる ・・・(答) |
【問題7-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,b=6, , B=135°のとき,aを求めてください.
(3.1)で述べたように,角Bを使った余弦定理をaの2次方程式として解くことができる ・・・(答) |
【例題8】
△ABCにおいて,a=4, A=75°, B=45°のとき,bを求めてください.
b, cを未知数として連立方程式を解いてもよい. A+B+C=180°だからC=60° 正弦定理を用いると ・・・(#1) |
角Cを使った余弦定理を用いると ・・・(#2) (#1)を(#2)に代入する ・・・(答) |
【問題8-1】
[解答を見る]△ABCにおいて,, B=45°, C=105°のとき,aを求めてください.
a, bを未知数として連立方程式を解いてもよい. A+B+C=180°だからA=30° 正弦定理を用いると ・・・(#1) 角Bを使った余弦定理を用いると ・・・(#2) (#1)を(#2)に代入する ・・・(答) |
【問題8-2】
[解答を見る]△ABCにおいて,a=2, A=15°, B=30°のとき,bを求めてください.
b, cを未知数として連立方程式を解いてもよい. A+B+C=180°だからC=135° 正弦定理を用いると ・・・(#1) 角Bを使った余弦定理を用いると ・・・(#2) (#1)を(#2)に代入する 解の公式により ところで,A=15°, B=30°, C=135°だから したがって 上記の計算の結果 ≒2.449−1.414≒1.035<aは条件に合わない ・・・(答) |
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